マルバフジバカマ(丸葉藤袴)

Eupatorium rugosum


マルバフジバカマ1


  • 科名・属名 : キク科 ヒヨドリバナ属
     注.APG分類ではマルバフジバカマ属、学名(Ageratina altissima)/li>
  • 特徴 :
     草丈30〜160cmの多年草。帰化。
     茎は普通単一で直立し、上部で枝を分け、ほとんど無毛。
     葉は対生、葉身は広卵形〜菱形状卵形で、長さ7〜15cm、幅4〜9cm。先は鋭尖頭、基部はくさび形〜卵形、縁には鋭い鋸歯がある。色は濃緑色でやや光沢があり、両面に疎らに毛がある。葉柄は長さ7〜12cmと長い。
     頭花は散房状で密に多数つく。筒状花は白色で10〜25個。総苞は鐘球形で長さ3.5〜4mm、総苞片は約10個、ほぼ同長で2列に並ぶ。
     果実(痩果)は角柱状〜紡錘形、暗褐色で光沢があり、長さ約2mm、4〜5稜がある。冠毛は白色。

  • 分布・生育地 :
     帰化(北アメリカ東部原産)(北海道〜本州(中部地方以東に帰化) (国外:北アメリカ(原産地))
     林下、道端

  • 花期 :  9〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2007年9月22日  神奈川県秦野市
     中上・全体2 2022年10月22日  神奈川県南足柄市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序1 2007年9月22日  神奈川県秦野市
     左下・花序2 2022年10月22日  神奈川県南足柄市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     神奈川県の低山に、秋の花を求めて出かけた。真夏の暑さは一服したもののまだ残暑は厳しく、拭いても拭いても吹き出る汗でどっと疲れる。
     一息入れたくなる頃、林下で変った花を見つけた。フジバカマか見方によってはカッコウアザミの雰囲気、帰化と思ったが思い当たる名前は浮かんでこなかった。
     帰って調べると、明治時代の中頃に導入され、関東地方を中心に広がっている帰化種で、ヒヨドリバナ属(APG分類ではマルバフジバカマ属)の仲間のこの花だった。
     筒状花の数が15〜25個と多く、5個の他のヒヨドリバナ属の花とはやや雰囲気が違った。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
マルバフジバカマ2

花序1

花序2