ミヤマサワアザミ(深山沢薊)

Cirsium kamtschaticum var. alpinum


ミヤマサワアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈25〜50cmの多年草。
     広義のチシマアザミと同一種とする考え方もあるが、エゾノサワアザミの高山型とした。
     母種に比べ草丈が低く、葉は下部に集まってつく傾向にあり、羽状中〜深裂する茎葉の裂片の幅も母種より広い。
     頭花は1〜2個と少なく横〜下向きに咲き、紅紫色で径約4cm。総苞片は7列でクモ毛が多く、斜開または内片が湾曲し、外片と内片は同長。

  • 分布・生育地

  •  北海道  亜高山〜高山帯の湿った草地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1992年8月25日 北海道大雪山
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  何度か訪れていた大雪山であるが、この日の山上は5m先も見えないようなガス、これまで出会ったことのないほどの濃いガスだった。
     登山客も少なく、山小屋で熊の出没状況を目にした後は、黒い影が突然ガスの中から現れると、熊ではないかと一瞬身構えるほどだった。
     それでもこの花を目的に登ってきただけに、花を見つけると熊のことはすっかり忘れて撮影に没頭した。

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花