チシマアザミ(千島薊)

Cirsium kamtschaticum


チシマアザミ1

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈1〜2mの多年草。
     茎は太く直立する。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は長楕円形で長さ10〜40cm。羽状中裂するものから全縁のものまで変化が大きいいが、下部の葉ほど切れ込みが大きい。縁には刺があり、基部は茎に沿下する。
     頭花は1個または数個が茎頂につき、横〜下を向いて咲き、紅紫色で径4〜5cm。総苞は球状でクモ毛があり、総苞片は7列、斜開するものから外片が湾曲するもの、しないものなど色々ある。

  • 分布・生育地

  •  北海道  海岸草原〜亜高山の草地

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1982年8月8日 北海道夕張岳
     中 1983年7月17日 北海道礼文島年月日 
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  大きいものでは2m近くなる豪壮な北海道のアザミで、北海道では一番身近なアザミである。
     葉の変異が大きく、葉に切れ込みのないタイプ(上の写真)から切れ込むタイプ(下の写真)までいろいろあり、高い所のものは全縁のものが多いようだ。
     最近の研究では、ミヤマサワザミコバナアザミもこの花と同一種として扱う考え方がある。
     ここでは、狭義の考え方からそれぞれ別種としたが。

    同じ科の仲間の花
チシマアザミ2

花