ヌマツルギク(沼蔓菊)

Acmella oppositifolia


ヌマツルギク1

  • 科名・属名 : キク科 ヌマツルギク属
     注.APG分類では、センニチモドキ属(学名変わらず)

  • 特徴 :
     草丈30〜40cmの多年草。帰化。
     全体にやや細い毛があってざらつく。
     茎は匍匐し、長さ30〜100cm程度地表に広がりて不定根を出し、上部で立ち上がる。
     葉は対生し、葉身は三角状卵形、先は尖り、基部は広いくさび形で葉柄に流れ、上部の縁はほぼ全縁、下部の縁に4〜5対の鋸歯がある。3行脈が目立ち、表面はやや光沢がある。葉柄は長さ1〜2cm。
     頭花は花柄の先に単生し、径10〜15mm。舌状花は黄〜橙黄色、8〜12個が1〜2列に並び、総苞片より2〜3倍長く、先は3浅裂する。筒状花は黄〜橙黄色、長さ約3mm、花冠は5裂する。総苞片は草質、広披針形で葉状、花床は円錐形〜円柱形に10〜15mm盛り上がる。花柄は長さ10〜12cm。
     周辺花の果実(痩果)は3稜がある広い卵形〜楕円形、筒状花の痩果は楕円状で先端に芒はなく、縁の毛は開出する。

  • 分布・生育地 :
     帰化(北アメリカ原産) (国内帰化状況:本州(関東地方以西)、九州
     水田、川岸

  • 花期 :   6〜12月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年8月5日  千葉県いすみ市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     十数年ぶりにミズキンバイを見に訪れた千葉県の水田、以前は休耕田や畦の何ヶ所かで花が見られたが、今回は全く見られず。
     ここなら残っているのではと最後に訪れた溝の中、埋め立てられ半分ほどの幅になっていたが、ここでは保護されているらしく元気に花を咲かせていた。
     他に何かないかと辺りを探すと、水辺に変わったキク科の花を見つけた。帰化とすぐに分かり、帰って調べるとこの花だった。
     花床が円錐状に突出のが目立ち、葉身の下部に大きな鋸歯があることや、舌状花が大きく総苞片の2〜3倍あるのが、ヒメセンニチモドキとの違いのようだ。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    同じ科の仲間の花
ヌマツルギク2

花

総苞

茎