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- 科名・属名 : キク科 ハマグルマ属
注.APG分類では、キダチハマグルマ属,学名(Melanthera robusta)
- 特徴 :
匍匐性の多年草。
茎は長く地を這い、よく分枝し、節から根を出す。
葉は対生し、葉身は卵形〜卵状楕円形、長さ3〜12cm、幅1.5〜6cm。先は鋭頭で、基部はくさび形、縁にはまばらに鋸歯がある。両面に短い剛毛が密にある。葉柄は長さ0.3〜2.8cm。
頭花は茎頂に普通3個(稀に1個)つき、黄色で径2〜2.5cm。花柄は長さ1.5〜4.5cm。舌状花は、長さ10〜11mm、うち筒部は葯2mm、幅約4mm、筒状花は長さ約5mm。
果実(痩果)は三〜四角柱状で基部はくさび形、長さ約3mm、幅2〜2.5mm。冠毛は初め短い冠状で縁は裂け、長さ約2.5mmの剛毛があるが、熟すと不明となり、1〜2本が残る。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島)〜沖縄 (国外:台湾) 海岸の砂浜
- 花期 : 4〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年9月5日 宮崎県宮崎市 中上・全体2 2019年6月23日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序1、中下・花序2 同 上 左下・花 1989年11月25日 高知県幡多郡 右上・葉 2019年6月23日 宮崎県宮崎市 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
観光も兼ねて出かけた九州への家族旅行、由布院、阿蘇と回って最後は宮崎県の青島だった。
小さな島を1周すると、この花が見つかった。
花撮影のバイブルにしている「日本の野生植物V(旧版)」(平凡社刊)で、植物写真家で有名だったあの富成さんが写した場所かと感慨深いものがあった。
ネコノシタ(ハマグルマ)とは、花のつく数が3個と異なり、キダチハマグルマとは、草本であることや葉の基部がくさび状になることで区別できる。
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