オオヒラウスユキソウ(大平薄雪草)

Leontopodium miyabeanum


オオヒラウスユキソウ

  • 科名・属名
  • : キク科 ウスユキソウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     茎は有花茎と無花茎がある。
     有花茎の葉は15〜30個つき、線状披針形で長さ3〜8cm、先は急に細くなる。
     普通雌雄異株で、頭花は黄色で、星状の苞葉に囲まれて数個つく。

  • 分布・生育地

  •  北海道(大平山、夕張山系) 石灰岩の岩場

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1986年6月28日 北海道夕張山系
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  道南にある大平山の名をとって付けられたこの花、大平山と夕張山系の2ヶ所だけに分布している。どちらも一般的な山ではないだけにこの花に出会うのは大変だ。
     今では入山禁止になっている夕張山系の山に登ったのは、今から20年以上も前のことだった。はっきりした登山道も無く、前年知り合った地元の方の案内で、沢をつめ急なガレ場を登りやっと稜線にたどりついた。
     稜線には奇妙な形をした石灰岩の岩峰が林立し、芦別の山並みがすぐそこに見え、草地にはホテイアツモリソウの赤い花が、礫地には白いこの花が点々と咲き、素晴らしい光景だった。
     当時、まだキリギシソウは発表されていなかったため、気がつかずにいたことを後で大いに悔やんだ。

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花アップ