オオトウヒレン(大唐飛廉)

Saussurea nipponica subsp. sikokiana


オオトウヒレン

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈50〜100cmの多年草。
     茎は太く、幅2cmにもなる広い翼がある。
     根出葉は花時にも残り、広卵形〜卵形で、長さ12〜18cm、質はやや厚く、縁には小さい鋸歯がある。。
     頭花は散房状につき、径約1〜1.5cm。総苞は長さ1.5〜1.6cm、総苞片は長く反り返る。

  • 分布・生育地

  •  四国  山地の草原

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1987年8月21日 徳島県剣山
     下、花・総苞   同 上

  • 撮影記

  •  初めて訪れた四国の山、旧盆を過ぎているせいか登山客も少ない。リフトを降り、この山の名花が見られるという脇道に入った。
     木々の間に広がる草地には、ナンゴククガイソウイヨフウロ(シコクフウロ)など、東日本では見られない花のお花畑が広がる。
     道端に翼のヒレが目立つトウヒレンが咲き始めていた。事前の調べでは確かこの花のはず。早速姿形のいい株をと探すが、まだ蕾の株が多く、花を咲かせている株はわずかだった。
     さらに進むと今回の花見行の目的だったキレンゲショウマの群落に行き当たった。登山者も花見客もほとんど訪れない静かな対面だった。

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花・総苞