タカサゴコウゾリナ(高砂髪剃菜)

Blumea hieraciifolia


タカサゴコウゾリナ

  • 科名・属名
  • : キク科 ツルハグマ属

  • 特徴

  •  草丈30〜70cmの1年草。
     茎は普通直立し、全体に銀灰色の柔らかい毛を密生する。
     根出葉は互生し、普通花時には枯れ、長楕円形で長さ9〜15cm、幅3〜5cm。先は円頭で縁には細かい鋸歯があり、短い葉柄がある。両面に銀灰色の毛を密生する。茎葉は上にいくに従い小さくなり無柄。
     花は茎の先に密集してつき、鐘形で花は黄色、総苞の外片はやや紫色を帯び、長さ約1cm。両性花と雌花がある。
     別名 タイワンジオウギク

  • 分布・生育地

  •  九州(宝島)、沖縄(沖縄、石垣、西表、与那国島)
     日当たりのいい草地

  • 花期
  • : 2〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年3月20日 沖縄県石垣島
     花・葉  同 上

  • 撮影記

  •  八重山諸島には○○コウゾリナというツルハグマ属の花が何種かあるが、ヤエヤマコウゾリナサケバコウゾリナが多く、この花を探していたがなかなか出会えなかった。
     なかにはこれはと思うような花にも出会ったが、「琉球植物誌」にある全体銀灰色の柔毛という記述に合わず、判断しかねていた。
     ある年の春、ほとんど見るべき花もなく、いつも昼飯を食べる見晴らしのいい草地に入ると、目の前にこの花が咲いていた。
     全体が銀色の毛に覆われ、台湾名「毛将軍」のイメージ通り、タカサゴコウゾリナだとすぐにわかった。
     今回この花はすっかり頭になかっただけに、それまでの憂鬱な気分が吹っ飛んだ。これだから南の島行きは止められない。

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花

茎・葉