トカラノギク(吐喝喇野菊)Chrysanthemum ornatum var. tokarense |
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草丈30〜50cmの多年草。 サツマノギクの変種で、1996年に記載された。 以下特徴は、いかりまさし氏の「日本の野菊」(山と渓谷社刊)を参考にした。 茎は叢生し、花茎は上向く。毛は濃いものも薄いものもある。 葉は広卵形で、長さ4〜5cm、幅4〜5cm。3〜5中裂する。葉裏は毛が薄いものから銀白色の濃いものまである。 頭花は径4〜5cm、舌状花は白色。 九州(屋久島〜吐喝喇列島) 海岸近くの耕地際、荒地 2007年12月3日 鹿児島県屋久島 中・総苞 同 上 下葉裏 同 上 花の写真家いがりまさしさんの「日本の野菊」(山と渓谷社刊)でこの花を知った。 この本のキク科の新しい分類整理はともかく、それまで、屋久島に分布する野菊はオオシマノジギクとサツマノギクと聞いていたのが、どちらでもないこの花とされていた。 これは見逃すわけにはいかないなと屋久島を訪れた。ここだろうという場所には、ごく貧弱な株が1株見つかっただけ。しかも季節風が吹き荒れ、かりに花があっても撮影できそうにもない。早々にあきらめて移動することにした。 あちこちチェックすると、そう多くはないものの何ヶ所かでこの花に出会えた。いろいろなタイプがあると書かれていたが、写真は葉の裏面の銀白色の目立つサツマノギクに近いタイプだ。 同じ科の仲間の花 |
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