ウシノタケダグサ(牛の武田草)

Erechtites hieracifolia var. cacalioides


ウシノタケダグサ

  • 科名・属名 : キク科 ダケダグサ属

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの1年草。帰化。
     茎は多肉質で緑色を帯び、全体に毛が多い。
     葉は互生し、葉身は倒披針形〜長楕円形で長さ5〜20cm、葉身は羽状に中裂する。
     頭花は茎の上部に上向きに多数つき、筒状花は黄白色で径約6mm。総苞は花後でも1cm以下で小さい。
     果実(痩果)は円柱状長さ約2mm、、冠毛は極めて細く白色。

  • 分布・生育地 :
     帰化(西インド諸島原産) (国外:世界各地の亜熱帯、熱帯地域に帰化)
     道端、畑、空地

  • 花期 :   ほぼ1年中

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2004年1月26日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序    同  上
     中中・花 2017年2月24日  鹿児島県徳之島
     中下・花、右下・葉    同  上
     左下・冠毛 2017年2月25日    同  上

  • 撮影記 :
     南の島の畑や畦道、道路際など、帰化植物の定位置のような場所でよく見かける。
     南西諸島や伊豆七島、小笠原諸島などに帰化している花で、本土のダンドボロギクと同じ属で感じはよく似ている。
     「日本帰化植物写真図鑑」(全国農村教育協会刊)で、ヤエヤマコウゾリナを本種と間違えて掲載されているせいか、ネット上でも間違いが散見される。
     同定の基本になる図鑑などは正確性を期さないと、思わぬところに波及してしまう。何かしら間違いのある植物写真図鑑が多いのは残念だ。
     とはいえ、自分のHPでも同定の疑わしい花をいくつか挙げており、正確を期すということの大変さを痛感する。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花序

花

総苞

冠毛