ワジキギク(鷲敷菊)Chrysanthemum × cuneifolium |
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草丈30〜60cmの多年草。 ナカガワノギクとシマカンギクの雑種で、葉はシマカンギクのように5中裂するが、基部がシマカンギクのように心形でなく、くさび形になって葉柄に流れ、葉の質も薄く、毛も少ないという違いがある。 頭花はやや散房状につき、舌状花は普通白色で径3cm程度、総苞外片は細長く、内片とほぼ同長。 四国(徳島県) 川岸の乾いた崖 1989年11月12日 徳島県那賀郡 徳島県那賀川の中流域だけに分布するナカガワノギクを撮影に行った際、ナカガワノギクとシマカンギクとの雑種であるこの花は見逃してはならぬと意気込んでいた。 晩秋の冷たい川風にさらされながら川沿いを歩くが、ナカガワノギクはそこそこ見られるもののこの花には出会えない。親のシマカンギクも見られない。 視点を変えてみようと、これまでとは違う場所を歩きはじめるとシマカンギクが目に入った。予想通りすぐ近くでこの花も見つかった。 やや貧弱な株で、期待からすると今ひとつの花であったが、空振りにならずに済んだことを感謝した。 同じ科の仲間の花 |