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- 科名・属名 : キク科 ニガナ属
注.APG分類では、ニガナ属の学名は(Ixeridium)
- 特徴 :
草丈12〜45cmの多年草。
根出葉は花時でもロゼット状に残り、葉身は披針形〜線状披針形、長さ5〜20cm、幅0.8〜5cm。先も基部も尖り、縁には低い鋸歯があるか羽状浅裂し、質は厚い。茎葉は1〜3個で、根葉より短い。
頭花は散房状に多数つき、黄色で、径1.2〜1.5cm。1個の頭花は10〜11個の小花からなる。総苞は長さ5〜6mm。
果実(痩果)は長さ3〜3.5mm、約1mmの嘴がある。冠毛は白色、長さ3〜3.5mm。
- 分布・生育地 :
九州(南部)、沖縄 (国外:ベトナム、フィリピン、インドネシア、ニューギニア) 山地の渓流沿いの岩上
- 花期 : 4〜8月(沖縄ではほぼ1年中)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年12月8日 沖縄県国頭郡1 中上・全体2 2020年6月23日 宮崎県宮崎市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1、右上・葉1 2007年12月8日 沖縄県国頭郡1 中下・花2、右下・葉2 2020年6月23日 宮崎県宮崎市 左下・総苞 2017年3月16日 沖縄県国頭郡2
- 撮影記 :
冬で減水しているとはいえ、一年中暖かい沖縄の沢はコケでツルツルだ。滑らないように慎重に遡行する。
足元ばかり気になってあたりを見回す余裕はないが、咲き始めのナガバハグマが点々と見られる。
急な流れの向こうに黄色の花が見えた。リュウキュウツワブキにしては花が小さい。増水したら水面下に没する沢の中の岩場、慎重に近づいてみると、わずかな窪みに渓流型といわれる細く、特徴である質の厚い葉をつけたこの花が咲いていた。
九州南部にも隔離分布しているが、宮崎県でみた株とは大分雰囲気が異なっていた。
沖縄では時に道路際の法面などに逸出(?)している株を見ることもあるが、渓流型の植物は本来の自生環境で見るのがふさわしい。
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