ヤチアザミ(谷地薊)Cirsium shinanense |
|
草丈30〜100cmの多年草。 匍枝があって茎は直立し、分枝しないか上部で分枝する。 根出葉は花時には枯れ、狭長楕円形で羽状深裂する。 頭花は直立して単生または数個が疎らな総状花序となる。総苞は鐘形で径12〜24mm、幅17〜20mm、やや粘る。総苞片は6〜7列で、圧着するか先端がやや斜上する。 本州(中部) 低山帯の湿地 2006年9月16日 長野県大町市 中・花、下・葉 同 上 湿地性のアザミはいくつかあり、最も広域に分布しているのはキセルアザミである。 しかし、その他の湿地性のアザミは分布域の限られるものが多く、このアザミもその一つで直立して花をつける。 パッと目には湿地に生えるノアザミで、古い図鑑ではこの花の記載はなく、特徴の記載は「長野県植物誌」に依った。 生育地の湿地では一面このアザミが生え、遠目にもピンクに見えるほどだった。 同じ科の仲間の花 |
|