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- 科名・属名 : キツネノマゴ科 ウロコマリ属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
茎はまばらに分枝して斜上し、鈍い4稜がある。
葉は卵形、長さ2〜6cm、幅1.5〜4cm。先は鈍頭で基部は円形。両面無毛で裏面の線状の鐘乳体は目立たない。葉柄は長さ3〜15mm。
花は頂生または葉腋から円頭の穂状花序をだし、小さな花を密につける。花冠は筒形で先は唇形、上唇の先は浅くへこみ、下唇は3裂し、白色で下唇に赤紫色の横に走る模様があり、長さ約4.5mm。雄しべは4本、花糸は短い。苞と小苞は披針形で先が尖り、長さ4〜5mm、萼とともに腺毛が散生する。萼は長さ4〜5mm、深く5裂し、内3片は線状披針形、2片はやや小さく線形、ともに先は刺状に尖る。
果実(刮ハ)は円錐形、長さ約5mm、先端に微毛がある。種子は円形、径。8mm。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:台湾(蘭嶼)、フィリピン) 湿り気のある林縁や道端
- 花期 : 5〜6月(ほぼ1年中見る)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年11月5日 沖縄県西表島 中上・全体2 2018年11月2日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・花 2005年11月5日 同 上 右上・葉(表)、右下・葉(裏) 2018年11月2日 同 上
- 撮影記 :
いつもは、見たい植物を中心に大げさに言えば分刻みのスケジュールの八重山花見行であるが、11月はこれといった大きな目的も少なく、のんびりした花見を考えていた。
あてもなく川沿いの道を歩いていると、花の終わったキツネノマゴの花穂のようなものを見つけた。咲いている株があるのではと探すと、小さな花をつけた株があった。
見た瞬間、本種だと確信した。以前、ウロコマリを見た際、リュウキュウのつく本種に早く出会いたいものだと少し調べておいたのだ。アップで見ると、唇弁にある赤紫の斑紋が目立ち、可愛い花である。
余裕があれば、目的もなく探索して歩くのも思わぬ発見があって面白い。
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