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- 科名・属名 : クマツヅラ科 クマツヅラ属
- 特徴 :
草丈1〜2。5mの多年草。帰化。
茎は直立し、上部でよく分枝して斜上、四稜があり、全体に剛毛があるが、花序近くを除き茎には少ない。。
葉は対生、葉身は狭楕円形〜楕円形、長さ4〜10cm、幅0.8〜2.5cm。先は次第に尖り、基部はくさび状に狭くなって特に柄状になり、縁には鋸歯がある。葉には普通剛毛がある。
花は茎頂に長さ0.5〜4.5cmの穂状花序となり、茎の先端にやや疎らにつき、花序の基部から先に向かって4〜5個が同時に咲く。花冠は淡紫色で、長さ4〜6mm、先は5裂する。萼は筒状で先端近くまで合着し、先は5裂し、長さ2〜3.5mm、萼歯は三角形、長さ1mm未満。花筒、萼、苞とも有毛。
果実(分離果)は長さ1.2〜1.9mm。
ヤナギハナガサによく似ているが、葉の基部が細まり、茎を抱かない。
- 分布・生育地 :
帰化(南アメリカ原産) (国外:世界各地に帰化と考えられるが詳細不明) 荒地、道路端、河川敷
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年10月8日 東京都日野市 中・全体2 2018年6月30日 神奈川県川崎市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2018年6月21日 東京都日野市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
都市近郊の大きな河川の河川敷や堤防上は、今や帰化植物の展示場だ。古くからの帰化種だけでなく、最近帰化したといわれる種類や逸出種などを最初に見つけるのもこんな場所だ。
多摩川も中流域になると植物の種類が多く、帰化植物の観察には絶好のフィールドである。
秋口、散歩がてらに出かけた川原でオオニシキソウなどとともに我者顔で咲いていた。
クマツヅラ属は帰化種が多く、一見するとどの花も同じように見えるが、葉のつき方などに違いがあるのでそこを注意して見るといい。
この花は戦後に見つけられたが、今では本州(関東地方以西)〜沖縄に帰化している。
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