ミツバハマゴウ(三つ葉浜栲)

Vitex trifolia


ミツバハマゴウ

  • 科名・属名
  • : クマツヅラ科 ハマゴウ属

  • 特徴

  •  高さ2〜5mの小低木。
     茎は直立または斜上し、4角形で微毛が密生する。
     葉は対生し、普通3小葉からなり(時に2小葉〜単葉も)、長さ1〜2cmの葉柄がある。頂小葉は倒卵形〜倒卵状楕円形で、長さ3〜8cm、無柄か短柄があり、側小葉は2〜5cmで無柄。裏面は灰白色で、先はやや尖る。
     花は枝先に円錐花序を作って多数つき、花冠は淡紫色で漏斗状、長さ5〜10mm。
     果実(核果)は球形で、径約5mm。

  • 分布・生育地

  •  奄美大島〜沖縄  海岸近くの林縁

  • 花期
  • : 5〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年8月6日 沖縄県石垣島
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  花はハマゴウに似ているがやや小さく、葉は普通単葉でなくて3小葉、茎は匍匐せずに直立し、生育場所も砂浜でなく海岸よりやや内陸部のことが多い点などが異なる。
     ハマゴウに比べると少なくて道端で突然出会うことが多く、車で走っていると花が小さいため見過ごしてしまうことが多い。
     西表島にはよく似たヤエヤマハマゴウという花があるが限られた場所にしかないので、枝が直立し花の小さなハマゴウに出会ったらこの花と思っていい。

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花