エゾマツムシソウ(蝦夷松虫草)

Sczbiosa japonica var. acutiloba


エゾマツムシソウ1


  • 科名・属名 : マツムシソウ科 マツムシソウ属
     注.APG分類ではスイカズラ科(CAPRIFOLIACEAE)、学名(S. jezoensis)

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。
     根茎は分枝する。
     葉は対生、多数の根出葉があり、長さ5〜10cm。羽状に深裂〜全裂するが、先端近くは羽裂せず、裂片は線形で先は尖る。全体有毛。茎葉は2〜3対。
     頭花は直径2.5〜5cmで多数の筒状花からなる。花冠は青紫色で、中心部は小さく筒状、周辺部は2唇形、上唇は小さく2裂し、下唇は大きく3裂する。雄しべは4個、長く花冠から突き出る。
     果実(痩果)の小総苞は角柱状に痩果を包み、4肋がある。果後に枯死せず、冬芽をつけて越冬する。

  • 分布・生育地 :
     北海道(西南部)、本州(青森県) (国外:日本固有)
     海岸や山地の岩場、草地

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1990年8月19日  北海道様似郡
     中・全体2 1991年9月23日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     北海道にはマツムシソウと本種が分布するが、写真のように本種は葉の裂片の先が尖るのが特徴である。
     旧盆をすぎ、すっかり秋めいた日高海岸、そんな岩場や草地に気品ある淡青紫色の大きな頭花を咲かせている。
     もうしばらくすると、この岩場はヒダカミセバヤの鮮紅色に彩られる。

  • 葉

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エゾマツムシソウ2

花