トウネズミモチ(唐鼠黐)

Ligustrum lucidum


トウネズミモチ1

  • 科名・属名 : モクセイ科 イボタノキ属

  • 特徴 :
     高さ10〜15mの常緑小高木。逸出帰化。
     葉は対生し、葉身は卵状楕円形、長さ6〜12cm、幅3〜5cm。先は細長く尖り、基部近くが最も広く、全縁。質は厚い革質、濃緑色で光沢があり、無毛。
     花は新枝の先に長さ10〜20cmの円錐花序となり、花冠は白色で筒状漏斗形、長さ3〜4mm、先は4裂し、裂片は平開する。雄しべは2個、葯は花筒より飛び出る。
     果実は楕円形で長さ8〜10mm、径5〜6mm、黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(中国原産)
     林縁、河原

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年5月28日  神奈川県川崎市
     中上 2015年6月22日  静岡県富士宮市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2015年5月28日  神奈川県川崎市
     下左・果実 2014年11月15日  東京都府中市
     下右・葉 2015年5月28日  神奈川県川崎市

  • 撮影記 :
     首都圏近郊で6月ごろ、ネズミモチによく似た白い花が咲いていたら、まずこの花に間違いない。
     元は中国原産で日本では庭木や公園に植えられていたようだが、最近では色々な場所に逸出している。
     多摩川の河原にも多く、河口付近までいくらでも見かけ、当初オオバイボタを探しに出かけ間違えた樹だ。
     花はネズミモチよりやや大きく、果実も少し大きい。

  • 葉

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トウネズミモチ2

花

果実