フデリンドウ(筆竜胆)

Gentiana zollingeri


フデリンドウ1


  • 科名・属名 : リンドウ科 リンドウ属

  • 特徴 :
     草丈5〜10cmの2年草。
     葉は対生、ロゼット葉はなく、茎葉は上半部にやや密につき、葉身は広卵形、長さ5〜10mm。先はやや鋭頭、基部はくさび形、縁は白く、細突起がある。質はやや厚く、裏面は赤紫色を帯びることが多い。
     花は茎の上部に数個集まってつく。花冠は青紫色、長さ12〜15mm、先は5裂し、裂片と裂片の間に副裂片がある。萼筒は長さ約7mm、裂片は広披針形で直立し、筒部の長さの約半分。
     果実(刮ハ)は成熟すると2片に裂開し、宿存する花冠から突出する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     日当たりの良い山野

  • 花期 :   3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1981年4月26日  栃木県日光市
     中1・全体2 2006年6月4日  長野県霧が峰
     中2・全体3(多花) 2023年4月20日  長野県軽井沢
     (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック)
     中3・花1 2019年4月23日  東京都八王子市
     中4・花2(濃色花) 2019年4月21日  東京都府中市
     左下・果実 2019年4月14日  鹿児島県鹿児島郡
     右下・葉 2019年4月23日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     スミレ類を探して春先雑木林を歩くと、まだ芽吹き前で日当たりのいい林下や林縁などで、小さい青紫色のリンドウの花を見かける。
     春に咲くリンドウ類は、本種のほかコケリンドウハルリンドウがある。
     その中でもこの花が一番数も多く、また早く咲くが、株は小さいものが多い。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
フデリンドウ2

フデリンドウ3

花1

花2(濃色)

果実