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- 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
地下茎は木質化して太く、横に這い、先端に2〜3個の葉をつける。
葉は円形〜腎円形、径4.5〜4cm。基部は心形、縁は掌状に深裂し、裂片はさらに3〜5裂し、小裂片は先が尖り、歯牙はないか少数ある。表面には短毛があり、裏面には長毛がある。葉柄は長さ6〜12cm、白色で乾くと赤褐色になる開出毛がやや密に生える。
花は花茎の先に1〜3個つけ、径約1.5cm。花茎には白色で乾くと赤褐色になる開出毛がやや密に生える。花冠は白色で花喉部は黄緑色、漏斗状で先は5中裂、裂片はさらに2裂し、全開せず漏斗状に開く。筒部は長さ6〜8mm、花冠裂片よりやや長い。萼は5深裂し、裂片は広線形、長さ5〜7mm、先はやや鈍い。
果実(刮ハ)は短い円柱形、長さ約1.2cm、萼のほぼ2倍長。
- 分布・生育地 :
北海道(天塩地方) (国外:日本固有) 川沿いや渓谷上流部の蛇紋岩崩壊地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1992年5月24日 北海道天塩地方 中・全体2 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1991年6月8日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
北海道天塩地方の蛇紋岩崩壊地に咲く白いサクラソウで、生育地の情報を得、花仲間と探しに出かけた。
道もない小さな沢沿い、背丈まであるアキタブキを掻き分けながら進む。
いかにもヒグマが出てきそうな雰囲気で、とても一人では分け入る勇気は起きない。
沢を詰めた場所に草のあまり生えていない蛇紋岩崩壊地があり、少し下を向いたこの花が咲いていてホッとした。
周りにはテシオソウ(オゼソウ)も咲いていた。
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