シソバキスミレ(紫蘇葉黄菫)

Viola yubariana


シソバキスミレ群落

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈4〜5cmの多年草。
     夕張岳の超塩基性岩地帯に特産するスミレで、全体に紅紫色を帯びる。
     葉は円形で長さ2〜3.5cm、厚くて表面は深緑色で光沢があり、波状の鋸歯があり、脈はくぼむ。裏面は紅紫色。
     花は直径1.5cm前後、黄色で花弁の裏側が紅紫色を帯びるものが多い。側弁はわずかに毛がある。

  • 分布・生育地

  •  北海道(夕張山地)(固有)
     超塩基性岩の崩壊地の湿ったところ

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  1986年6月29日 北海道夕張岳
     個体  同 上
     拡大写真あり(写真をクリック)

  • 撮影記

  •  夕張岳の蛇紋岩崩壊地には、その地質の特殊性から、ユウバリコザクラユウバリソウ などの固有種が生える。
     この花もその一つで、全体に紅紫色を帯び、葉も厚く強い光沢がある。
     残念ながら現在では、登山者の増による踏みつけの影響が大きいことから、厳しく立ち入りが制限されていて遠くから眺めるしかない。

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シソバキスミレ