シソバキスミレ(紫蘇葉黄菫)Viola yubariana |
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草丈4〜5cmの多年草。 夕張岳の超塩基性岩地帯に特産するスミレで、全体に紅紫色を帯びる。 葉は円形で長さ2〜3.5cm、厚くて表面は深緑色で光沢があり、波状の鋸歯があり、脈はくぼむ。裏面は紅紫色。 花は直径1.5cm前後、黄色で花弁の裏側が紅紫色を帯びるものが多い。側弁はわずかに毛がある。 北海道(夕張山地)(固有) 超塩基性岩の崩壊地の湿ったところ 1986年6月29日 北海道夕張岳 個体 同 上 拡大写真あり(写真をクリック) 夕張岳の蛇紋岩崩壊地には、その地質の特殊性から、ユウバリコザクラやユウバリソウ などの固有種が生える。 この花もその一つで、全体に紅紫色を帯び、葉も厚く強い光沢がある。 残念ながら現在では、登山者の増による踏みつけの影響が大きいことから、厳しく立ち入りが制限されていて遠くから眺めるしかない。 同じ科の仲間の花 ![]() ![]() |
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