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- 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属
- 特徴 :
草丈7〜15cmの多年草。
葉は根元に集まり、葉身は広卵形〜楕円形、長さ3〜7cm、幅2〜4cm。先は円く、下部は急に細くなって柄状になり、縁には不明瞭な波状の鋸歯があり、裏側に多少とも強く巻き込み、裏面には淡黄色の粉状物が密着する。
花は紅紫色で径約1.5cm。
基準変種のユキワリソウより、葉の幅が広く、花の色が濃く、花つきもよい。
- 分布・生育地 :
北海道(東部〜南部の太平洋側)〜本州(北部) (国外:千島列島(ラシュウ島以南) 亜高山や北地海岸の湿った岩場、草原
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1991年5月25日 北海道根室市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
北海道では東部から日高にかけての海岸端のガレ地や草原に見られる。
ユキワリソウに比べて花付がいい株が多く、同じく変種関係にあるレブンコザクラと同様である。
5月末といっても道東はまだ春の装いをはじめたばかり。枯れ草の多い海岸草原を吹き渡る風は冷たい。
そんな草原の地肌がむきだしになったような場所にこの花は群生して咲いている。
鮮やかな赤紫色はそこだけ春がきていることを告げているようだ。
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