アキノタムラソウ(秋の田村草)

Salvia japonica


アキノタムラソウ

  • 科名・属名 : シソ科 アキギリ属

  • 特徴 :
     草丈20〜80cmの多年草。
     葉は対生し、3出複葉または1〜2回羽状複葉、稀に単葉。小葉は3〜7枚で広卵形、長さ2〜5cm、縁には鋸歯がある。表面は無毛か疎らに毛がある。
     花は茎の上部に10〜25cmの花穂となり唇形花を数段つける。花冠は紫色〜青紫色、長さ1〜1.3mm、やや斜上し、内面の基部近くに毛環がある。雄しべは初め花冠の上唇に沿って斜めにやや突き出し、後下に曲がる。萼は唇形、時に腺毛があり、長さ5〜6mm。
     果実(分果)は平滑で長さ1.5〜2mm。  花の白いものがあり、
     シロバナアキノタムラソウ(f.albflora)(左下の写真)という。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾)
     山野や道端

  • 花期 :   7〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1988年7月10日  高知県高知市
     中・花 2017年9月24日  東京都八王子市
     左下・シロバナ 1994年9月17日  東京都西多摩郡
     (上、左下は拡大写真あり、写真をクリック)
     右下・葉 2017年9月24日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     和名は秋に咲くタムラソウの意味であるが、7月頃にも咲くものもあり、その時期ミヤマタムラソウ(ケナツノタムラソウ)も咲いているので同定に苦労する。
     和名の覚え方の本で「夏は暑いから舌(シベ)を出すのがナツノタムラソウ、秋は涼しいので舌を出さないのがアキノタムラソウ」とあった。
     花を見ると確かにその通りで、シベが花冠から大きく飛び出ることはない。

  • 葉

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花

シロバナアキノタムラソウ