ヒメハッカ(姫薄荷)

Mentha japonica


ヒメハッカ

  • 科名・属名
  • : シソ科 ハッカ属

  • 特徴

  •  草丈20〜40cmの多年草。
     茎は直立し、節だけに軟毛がある。
     葉は対生し、卵状長楕円形で長さ1〜2cm、幅3〜8mm。先は鈍く全縁。
     花は枝先に集まってつき、花冠は淡紅紫色で長さ約3.5mm。
     萼は5裂し、腺点はあるが毛はない。裂片の先は尖らない。

  • 分布・生育地

  •  北海道、本州 湿地(やや稀)

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1994年8月28日 千葉県山武郡
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  8月の末、湿地の植物を撮影に千葉の成東湿原に出かけた。前日の台風の影響で水田の稲は倒れ、小川もかなり増水していた。
     心配しながら現地に着くと、まずゴマクサが見つかった。風が強かったせいか花が大分落ちているようだ。
     他の花もと草むらを凝視しながら歩くと、淡いピンクをしたこの花が咲いていていた。ハッカに似てやや小さく、葉をもむと同様の香りがある。
     湿地の埋め立てや開発で希少種となっているこの花であるが、比較的多くの株が見られた。

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花アップ