フジテンニンソウ(富士天人草)

Leucosceptrum japonicum f. barbinerve


フジテンニンソウ1


  • 科名・属名 : シソ科 テンニンソウ属
     注.APG分類では、学名(Comanthosphace japonica)

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     茎は四角で、硬くて強い。
     葉は長楕円形〜広披針形で、長さ10〜25cm、幅3〜9cm。先は鋭く尖り鋸歯があり、葉裏中肋に密に開出毛が生える。
     花は茎頂に円柱状花序に唇形花を密につけ、花冠は淡黄色。
     テンニンソウの品種で、葉裏の毛が特徴である。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部) (国外:日本固有)
     山の木陰、草地

  • 花期 :  9〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1996年9月23日  静岡県天城山
     中上・全体2 1999年8月29日  滋賀県伊吹山
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 1996年9月23日  静岡県天城山
     左下・花 2014年9月23日  新潟県新潟市
     右上・葉 2023年9月14日  山梨県南都留郡
     右下・葉(裏)    同  上

  • 撮影記 :
     テンニンソウの品種で、葉裏の脈上に毛が生える。
     富士山周辺に多いことから和名がつけられている。
     テンニンソウは群生することが多いがこの花も同様で、よく群生している。
     山の木陰に多いが、伊吹山では草原の斜面一面がこの花で覆われる大群落があり、サラシナショウマの群生とともに秋の山を彩ってくれる。

  • 葉

    葉(裏)

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フジテンニンソウ2

花序

花