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- 科名・属名 : シソ科 イヌゴマ属
注.APG分類では、学名(Stachys aspera var. hispidula)
- 特徴 :
草丈40〜70cmの多年草。
白く細長い地下茎を伸ばして増える。
茎は四角で、稜には下向きの短い刺がある。
葉は対生し、三角状披針形、長さ4〜8cm、幅1〜2.5cm。表面にはしわがあり、裏面中肋には刺があってざらつく。葉柄はごく短い。
花は茎の先に短い花穂を作り、唇形花を数段輪生し、花冠は淡紅色で長さ12〜15mm。下唇は3裂して紅色の細点がある。萼は長さ6〜8mm、5裂し裂片の先は刺状になり開出する。
果実(分果)は卵形〜長楕円形、長さ約1.7mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国) 湿地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1986年8月23日 神奈川県箱根 中上・全体2 2018年8月31日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2016年7月10日 静岡県静岡市 左下・果実(分果) 2018年8月31日 神奈川県箱根 右上・葉 2016年7月10日 静岡県静岡市 右下・茎 同 上
- 撮影記 :
ゴマに似ているが、役に立たないとの意味でイヌゴマという和名が付けられている。
犬は人間にとって古くからの友達?で大いに役立ってきているのに、何故、役に立たないのがイヌなのかよくわからない。
他にも薬効がないとしてイヌセンブリとかイヌヤマハッカなど、多くの類似例が見られる。
日あたりのいい湿地や湿った草地などで割合によく見かける。
右下の写真のように、茎の稜に短い下向きの毛がある。
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