|
- 科名・属名 : シソ科 キランソウ属
- 特徴 :
草丈20〜80cmの多年草。
茎は基部で分枝して倒れ、その先は斜上し、多細胞の白い毛がある。
葉対生し、葉身はは卵状〜倒卵状楕円形、長さ4〜7cm、幅2〜4cm。先はやや鈍頭、基部はくさび形で葉柄に流れ、縁には先の円い粗い波状重鋸歯がある。上面には長い白毛が散生する。葉柄は長さ1〜2cm。
花は4〜8個ずつ輪生花序を6〜10段にわたってつけるが、上部では密な花穂となる。花は、唇形、淡青紫色〜白色で、背面で長さ8〜10mm、上唇は長さ約1.5mmで先は2浅裂し、下唇は長さ約4mm。苞は葉状、上部のものは卵形、長さ5〜8mm、下部のものは次第に茎葉に移行する。萼は長さ4〜5mm、中部まで5裂する。
果実(分果)は倒卵形、長さ1.7〜2mm。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島、徳之島、喜界島、沖永良部島) (国外:中国(南部)、台湾、ベトナム(北部) 山麓の草地
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年5月2日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2018年3月11日 同 上 中下・全体3 1994年3月19日 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花、右下・葉 2018年3月11日 同 上
- 撮影記 :
奄美大島での十数年振りの出会いは、原生林下を流れる川原の砂地の上だった。
それまでは、草地や道路の法面で見ていただけに、アマミノクロウサギの溜め糞の点在するこんなところにも咲くのかとびっくりした。
奄美大島〜沖永良部島だけの分布だが、花の時期に奄美大島を訪れると、道端などで比較的よく見かける。
オニというのは植物では大きいと同義語と考えていいが、大きいキランソウというより、大きいジュウニヒトエというほうがイメージに近い。ただ、オニジュウニヒトエではしっくりこないが。
同じ科の仲間の花
|