セトエゴマ(瀬戸荏胡麻)

Perilla setoyen


セトエゴマ

  • 科名・属名
  • : シソ科 シソ属

  • 特徴

  •  草丈50〜100cmの1年草。
     茎には下向きの短軟毛が密生する。
     葉は対生し、卵形〜広卵形で長さ10〜13cm、幅6〜8cm。先は尖り、表面に短毛はあるが長毛はなく、鋸歯はあるが基部では暖味。葉柄や裏面は緑色で赤紫色を帯びない。
     花は枝先に総状花序となって80〜100個つき、若い花穂は緑色、花冠は白色で長さ4〜5mm。苞は卵円形で鱗状に密着し、縁に0.5〜1mmの長毛が密生する。
     分果は偏球形で隆起した網紋がある。

  • 分布・生育地

  •  本州(近畿地方以西)、四国  山間の谷間

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年9月15日  広島県
     中・花、下左・茎、下右・葉    同  上

  • 撮影記

  •  1994年と近年に発表された種で、レモンエゴマトラノオジソエゴマなどと同じシソ属の花である。
     茎に毛が密生することでエゴマと区別され、若い花穂が緑色花穂が細長く、苞が卵円形、雄しべが花冠から飛び出すことでレモンエゴマとは区別される。
     よく似たトラノオジソとは、葉の鋸歯が基部でははっきりしないこと、葉に長毛がないこと、花の色が白色であることが区別のポイントのようだ。
     広島県の山間部、谷沿いの道端で初めて出合ったが、1m近くある草丈に驚かされ、白い花で確かに違うと感じた。

    葉

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花

茎