タテヤマウツボグサ(立山靫草)

Prunella prunelliformis


タテヤマウツボグサ

  • 科名・属名
  • : シソ科 ウツボグサ属

  • 特徴

  •  草丈25〜40cmの多年草。
     茎は束生し、多少粗い毛がある。
     葉は5〜10対あり、狭卵形〜広卵形で長さ3〜8cm、幅1.5〜4cm。ごく短い柄があるが、上部は無柄。
     花は茎頂に短い密な花穂をつくり、唇形花をつける。花冠は紫色で長さ2.5〜3cm。
     シロバナタテヤマウツボグサ(f. albiflora)という。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部地方以北の日本海側)
     高山の草地

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年8月3日 山形県月山
     中(混生)  同 上
     中は拡大写真あり(写真をクリック)
     下  同 上

  • 撮影記

  •  ウツボグサの高山型で、高山草地の登山道際で群生していることが多い。
     平地のウツボグサに比べるとはるかに濃い紫色の群生は、黄色や白色の多い高山植物の中では存在感がある。
     中部地方の高山にはミヤマウツボグサがありよく似ているが、本種にはほとんど葉柄がない。
     真ん中の白花との混生写真は月山で撮影したもので、数年後に出かけたときもまだ健在で嬉しかった。

    同じ科の仲間の花
タテヤマウツボグサとシロバナの混生

シロバナタテヤマウツボ