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- 科名・属名 : スイカズラ科 ガマズミ属
注.APG分類ではレンプクソウ科(ADOXACEAE)、学名(V. erosum var. erosum)
- 特徴 :
高さ2〜4mの落葉低木。
枝はよく分枝し、樹皮は灰褐色。
葉は対生、葉身は卵形〜倒卵状長楕円形、長さ4〜9cm、幅2〜4cm。先は鋭頭〜尾状鋭尖頭、基部は広いくさび形〜円形、縁には不整な鋭い鋸歯がある。表面はなめらかで、わずかに光沢があり、無毛か疎らに毛があり、裏面主脈上に星状毛がある。葉柄は長さ2〜6mmと短く、針状の托葉がある。
花は枝先に3〜7cmの散房花序をだし、小さな花を多数つける。花冠は白色、車状で、径5〜7mm、5深裂し平開する。萼裂片は楕円形〜卵形、長さ2〜2.5mm。雄しべは常に突出し、花糸は長さ2〜2.5mm、葯は楕円形で黄色。
果実(核果)は球形〜楕円形で、長さ5〜7mm、9〜11月に暗赤色に熟し、液質。
果実が黄色に熟すものがあり、
●キミノコバノガマズミ(f. xanthocarpum)(右上の写真)という品種となっている。
- 分布・生育地 :
本州(関東以西の太平洋側)〜九州 (国外:日本固有) 丘陵地〜山地
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年4月24日 静岡県浜松市 中上・全体2 2013年4月23日 東京都稲城市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 同 上 中下・花 2016年4月24日 静岡県浜松市 左下・果実 2020年9月29日 神奈川県川崎市 右上・果実(キミ) 2022年10月11日 東京都八王子市 右下・葉 2013年4月23日 東京都稲城市
- 撮影記 :
林道の傾斜はそうきつくはないが、夜行バスでの不十分な睡眠のせいか何となく身体が重い。
最初に目に入ったのがこの花、休憩も兼ねてザックを下ろしカメラをセットする。
花序も葉も小振りなガマズミと風情のこの花、図鑑で引くとガマズミやミヤマガマズミに似ているものの、葉柄が短く、針状の托葉があるのが違いとされている。しかし、葉の幅が狭いので一見して感じが異なる。
このあと道端にミヤマガマズミも現れ、この花との葉の形の違いを実感した。
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