ムラサキミミカキグサ(紫耳掻草)

Utricularia yakusimensis


ムラサキミミカキグサ

  • 科名・属名 : タヌキモ科 タヌキモ属
     注.APG分類では、学名(U. uliginosa)

  • 特徴 :
     草丈(花茎)5〜15cmの多年草。食虫植物。
     糸状で白色の茎と地下茎が多数伸びる。
     気中葉は地表付近の茎につき、葉身は線形〜線状倒卵形で、長さ0.5〜5cm、無毛。
     捕虫嚢は地下の茎と葉、地表付近の茎、気中葉にまばらにつき、球形で径1〜1.5mm。
     花は花茎の上部に花を1〜10個つける。苞は狭卵形、明らかな花柄がある。花冠は藍紫色〜白色、上唇は楕円形で長さ2〜3mm、下唇は広円形、長さ4〜5mm。距は下向きで先はやや前に曲がり、長さ3〜4mm。
     果実(刮ハ)は長さ約3mm、宿存萼に包まれる。種子は楕円球形で、長さ約0.3mm、表面に明らかに格子状の立体模様がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州(屋久島まで) (国外:アジア〜オーストラリア)
     湿地の泥上

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1996年8月25日  茨城県西茨城郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花茎、花 1997年9月7日    同  上
     左下・花 2014年9月13日  大分県由布市
     右下・葉 2019年9月21日  岐阜県中津川市

  • 撮影記 :
     よく見かけるミミカキグサの仲間は、この花のほかミミカキグサホザキノミミカキグサと3種類あるが、この花が一番少ないように思っていた。
     そんな訳で撮影したのも比較的遅めだったが、それから各地で見かけ、少ないの考え方を改める必要性が出てきた。
     この写真を撮影した茨城県の湿地は3種とも揃って咲いていて、なんだか得した気になった。

  • 葉

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花茎・花

花