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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ3〜5mの落葉低木。
下枝は横に広がらず上に伸び、ほうき状の樹形になる。
葉は枝先に3個輪生し、葉身は菱形状円形〜卵状菱形、長さ4〜7cm、幅3.5〜6cm、中央部より少し下が一番幅が広い。先は鋭く尖り、縁は著しくは捲れず、光沢がある。表面には褐色の長い毛があり、裏面主脈や葉柄には褐色の毛が密生する。
花は葉の展開後枝先に2〜4個咲き、花冠は紅紫色、漏斗形で径3〜4cm、5裂する。裂片は楕円形、裂片の上面内側には濃色の斑点がある。雄しべは10本、花柱は無毛かわずかに細かい軟毛が生える。子房には白い毛が密生する。萼と花柄にも毛が密生する。花芽には白色の軟毛がやや密に生える。
果実(刮ハ)は円柱形で長さ1〜1.5cm、褐色の毛が密生する。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県西部) (国外:日本固有) 蛇紋岩地の岩場
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年5月20日 静岡県浜松市 中上・全体2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 1994年5月28日 同 上 中下・花 2016年5月20日 同 上 下左・子房、以下全て 同 上
- 撮影記 :
三重県の伊勢神宮近くに生えるジングウツツジに非常に良く似たツツジで、違いは本種の下枝が横に伸びずほうき状の樹形になること、葉の最も広い部分が中央よりやや下にあること、縁があまり内側に巻かないこと、花芽に白い軟毛が密に生えることがあげられている。
分布も静岡県西部の蛇紋岩地帯の岩場に限られ、渋川温泉にはツツジ公園として整備されている場所もある。
最初に訪れたのは平成の初めの頃、公園では花見客も多いだろうと別の場所を探すと、そこには花見客は誰一人おらずゆっくり撮影できた。
近くにはカキノハグサも見られ楽しい花見となった。
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