シロヤマツツジ(白山躑躅)

Rhododendron kaempferi f. album


シロヤマツツジ

  • 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属

  • 特徴 :
     高さ1〜5mの半落葉低木。
     ヤマツツジの白花で、品種(foma album)とされる。
     花だけでなく葉や茎に生える毛も白色で、それ以外はヤマツツジと同じ。

  • 分布・生育地 :
     北海道(南部)〜九州 (国外:日本固有)
     丘陵〜低山地の林内、林縁

  • 花期 :   4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2017年5月17日  鹿児島県霧島山麓
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     鹿児島県霧島山に撮影に出かけた時、林内に白いツツジがあるのに気づいた。
     何のツツジの白花かと近寄り、花糸や子房の毛、葉などをチェックした。
     初めは近くで見かけたミヤマキリシマの白花かと思ったが、葉が違う。
     ヤマツツジかと思ったが、雄しべの数を数えると、中の写真のようにどう数えても5本以上あり、5本のヤマツツジとは異なる。
     雄しべが10本あるミツバツツジの仲間との雑種かと思ったが、これも葉の形などを考えると雑種とは言いがたい。
     しばらく不明種としていたが、ある図鑑を見ていると、「ヤマツツジの雄しべは普通5本だが稀に8本のものもある」と書かれていて、ヤマツツジの白花のシロヤマツツジと判断した。
     白花も少ないうえ、8本の雄しべの花も稀ということなので、その組み合わせはかなり珍しいものだろう。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

花糸・子房