トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)

Rhododendron wa


トウゴクミツバツツジ1

  • 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属

  • 特徴 :
     高さ1.5〜4mの落葉低木。
     幹は多数叢生し、上部で分枝する。樹皮は暗赤褐色や灰褐色、若枝や葉柄には淡褐色の柔らかい長毛が密生する。
     葉は枝先に3個輪生し、葉身は菱形状円形〜広卵状菱形、中央部より下が最も広く、長さ4〜7cm、幅3〜5cm。先は鋭く尖り、基部は鋭形で短く葉柄に流れ、縁には微細な鋸歯がある。表面は初め毛があるが後無毛、裏面は短毛が散生し、主脈の下部に淡褐色の軟毛が密生する。葉柄は長さ2〜6mm。
     花は葉の展開前かほぼ同時に枝先に1〜3個つき、花冠は紅紫色で漏斗形、径3〜4.5cm。先はやや深く5中裂し、上面内側に濃色の斑点がある。
     雄しべは10本、長短がある。花糸は紅紫色で無毛、子房には淡褐色の軟毛が密生し、花柱は下半部に腺状の細毛が密に生える。
     果実(刮ハ)は歪んだ円柱形、長さ1〜1.5cm、幅約3mm、褐色の長毛が密生する。

  • 分布・生育地 :
     本州(山形県東部、宮城県〜近畿地方東部の太平洋側) (国外:日本固有)
     山地の林内、岩場

  • 花期 :   4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2007年6月2日  東京都西多摩郡
     中上・全体2 1997年6月8日  山梨県三ツ峠
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下 2014年5月12日  東京都青梅市
     右下・花糸、子房    同  上

  • 撮影記 :
     関東地方辺りのミツバツツジ類は、この花とミツバツツジが多いが、この花は標高1000m以上の高地に生えるため花期が遅いことや、雄しべの数が10本あることで見分けられる。
     この花の咲く初夏の頃は、地上にも樹上にも多くの花が咲き、辺りの新緑と相俟って、花見でなくとも心地いい山行が期待できる。
     20年以上前、アツモリソウを撮影に出かけた山梨県の三ツ峠、この頃すでにアツモリソウは盗掘で見当たらなかったが、残雪の富士山をバックに咲くこの花の美しさが印象的だった。

  • 同じ科の仲間の花
トウゴクミツバツツジ2

花

花糸・子房