コタネツケバナ(小種漬花)

Cardamine debilis


コタネツケバナ1


  • 科名・属名 : アブラナ科 タネツケバナ属

  • 特徴 :
     草丈5〜20cmの2年草。帰化
     茎は基部からよく分枝し、無毛。
     葉は羽状全裂し、側裂片は3〜5対、裂片は全縁で、小葉には1〜2個の歯牙がある。根生葉は後に枯れる。
     花は総状花序になって小さな花をややまばらにつけ、花弁は白色、4個で長さ約2mm。
     果実(長角果)は線形で直立し、長さ1〜1.5cm。種子には縁に翼がある。
     別名 ヒメタネツケバナ
     注.改訂新版「日本の野生植物4」(平凡社刊)では、古くから近畿地方などで見つけられていて、帰化ではない可能性が高いとしている。
     その記述では、分布は本州(関東〜近畿地方)とされている。

  • 分布・生育地 :
     帰化(ヨーロッパ原産)(北海道、本州、九州、沖縄に帰化) (国外:原産地以外東南アジアにも帰化)
     路傍、荒地

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2015年3月25日  沖縄県国頭郡
     中上・全体2 2023年2月9日  宮崎県日南市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1  2015年3月25日  沖縄県国頭郡年月日  
     中下・花2 2023年2月9日  宮崎県日南市
     左下・果実(長角果)    同  上
     右上・葉 2015年3月25日  沖縄県国頭郡

  • 撮影記 :
     山麓の集落に繋がる狭い道の路傍、小さなアブラナ科の花が咲いていた。
     何も言わなければそのまま通り過ぎてしまう花だが、同行の花仲間から帰化のこの花と教えられた。
     同じ帰化のミチタネツケバナによく似ているが、本種は茎葉がはっきりつき、根生葉が後に枯れることが異なる。
     また、タネツケバナは、有毛で種子に翼がないので区別できる。
     特徴欄にも記したが、本州(関東〜近畿地方)に分布する本種は帰化ではない可能性があると書かれていて、この地域での花も見たいものだと思っている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
コタネツケバナ2

花1

花2

果実(長角果)