モイワナズナ(藻岩薺)

Draba sachalinensis


モイワナズナ

  • 科名・属名
  • : アブラナ科 イヌナズナ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     茎は叢生し、葉とともに単毛と星状毛がある。
     根出葉はロゼット状、茎葉は2〜4個つき、卵形〜広披針形で長さ2〜3cm、幅5〜8mm。縁に粗い鋸歯がある。
     花は茎頂に密につき、花弁は白色で長さ6〜8mm。
     果実は広披針形で、普通弓状にまがり長さ8〜10mm。星状毛があり、少しねじれる。

  • 分布・生育地

  •  北海道、本州(長野県)
     山地の岩場、岩礫地

  • 花期
  • : 4〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  1990年5月27日 北海道札幌市南区

  • 撮影記

  •  札幌市の近郊にあるその渓谷は、遊歩道が整備されハイキングコースになっている。近くに観光地があるため観光客も多いが、植物も多く観察にも好適な場所で何度か出かけた。
     特に、渓谷のため最深部は岩壁になっていて、岩場を好む植物が多く見られる。ナンブソウエゾノハナシノブなどは、この谷で初めて出会った。
     この花もそんな湿った岩壁に花を咲かせていた。和名のモイワは札幌市にある藻岩山のことで、できればその場所で撮影したかった。

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