オオユリワサビ(大百合山葵)Eutrema okinosimense |
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草丈30〜50cmの多年草。 花のつく茎は初めは短く直立するが、ユリワサビより太いものの、ワサビより細く、花が開くにつれて斜上または匍匐する。 葉はユリワサビに似て卵円形〜腎円形で、径4〜8cmと一回り大きく、縁には波状の鋸歯がある。花後地上部は枯れ、鱗茎葉だけになり他2種とは異なる。 花は総状花序となり、花弁は4個で白色、長さ5〜6mmと、ほぼワサビとほぼ同じ大きさ。 本州〜九州の日本海側 山地の湿地 2008年4月13日 富山県 上は拡大写真あり(写真をクリック) 中、下左・花、下右・葉 同 上 4月初めの北陸路は冬と春のせめぎ合いだ。満開の桜越しに見える山には雪が残り、吹き渡る風は震えあがるほど冷たい。 一時は絶滅とされたこの花、最近になって東北から北陸にかけて点々と産地が見つかっていることを知り、富山の産地へ探しにきた。 山中に続く狭い道を進むと、杉林の下にアブラナ科の白い花の一塊が見えた。あっさり見つかりホッとする。あまり簡単に見つかると張り合いがない。 目的を達成して戻りかけると、少し感じの違うアブラナ科の白い花に出くわした。葉はユリワサビに似ているが、草丈や花も葉も大きい。これがオオユリワサビだ。さっきのはワサビだったのだ。よく見れば葉の形など違っている。 自生地には意外と多くの株があり、何でこの花がもっと早く見つけられなかったと疑問に思ったが、ユリワサビがないので勘違いされていたようだ。 同じ科の仲間の花 |
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