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- 科名・属名 : アカテツ科 アカテツ属
注.APG分類では、属の学名(Planchonella)、属小名変わらず
- 特徴 :
高さ3〜13mの常緑の低木〜小高木
小枝には赤褐色または灰褐色の短い絹毛を密生する。古い枝は毛が落ち暗灰色であるが、毛の色の変化は個体差が大きい。
葉は互生、葉身は狭楕円形〜倒卵形〜長楕円形、長さ3〜12cm。先は鈍頭〜円頭、時に窪み、基部は鋭形、縁は全縁。質は革質、濃緑色〜緑色で光沢があり、成葉の表面は無毛、裏面は小枝と同様赤褐色の短毛を密生する。葉柄は長さ1〜3cm。
花は葉腋や葉腋痕に束生し、両性花と雌花をつける個体があり、稀に混生する。両性花は径6〜7mm、花冠は下が鐘形で上はやや半開し、淡緑白色〜淡黄色。雌花はほとんど開かず、花冠は退化して萼の内側に隠れ、柱頭だけが突出する。萼裂片は4〜6個、瓦重ね状につく。
果実(液果)は楕円形、長さ1.2〜1.5cm、黒藍色に熟す。種子は長楕円形で、数個ある。
- 分布・生育地 :
九州(トカラ列島宝島以南)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、東南アジア、太平洋諸島) 海岸〜山地の隆起石灰岩地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年5月12日 沖縄県うるま市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
初めて訪れたうるま市の隆起石灰岩上の城跡は多くの種類の南方系の樹木が見られ、大変面白い場所だった。
沖縄の花仲間に教えられここで初めて目にしたのは、ヤエヤマネコノチチやツゲモドキなどやこの花だった。
アカテツ科という日本で仲間の少ない樹木で、若い葉の裏面の赤褐色がよく目立った。


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