シマハママツナ(島浜松菜)

Suaeda maritima var. australis


シマハママツナ

  • 科名・属名
  • : アカザ科 マツナ属

  • 特徴

  •  草丈20〜40cmの1〜2年草。
     茎はよく分枝し、基部は木質化する。
     葉は互生し、半円柱形で下部のものは線形、長さ2〜3cm。多肉質で先は鈍頭、全縁で無毛。
     花は上部の葉腋に穂状花序となって数個球状につき、花序には2〜5mmの葉があり、花被は卵形で長さ約0.8mm、雄しべは5個、花柱は3つに分かれる。
     果実(胞果)は扁球形、種子は黒色でごく小さい。

  • 分布・生育地

  •  九州(徳之島)〜沖縄  海岸

  • 花期
  • : 1年中?

  • 撮影月日・場所

  •  2014年3月20日  沖縄県糸満市
     中・花序、左下・花    同  上
     右下・紅葉した葉    同  上

  • 撮影記

  •  隆起サンゴ礁の海岸は、さほど広い面積はなかったが、砂地にはシロバナミヤコグサの群落があり、サンゴ礁の岩上にもいろいろな海浜植物があった。
     この花は、そんな海浜植物のなかでも最も水辺に近く、満潮時には潮に浸かりそうな場所に生育していた。
     本土のハママツナは秋が花期であるが、沖縄なら花が残っているのではと探す。
     しかし、紅葉した株ばかりであきらめかけた頃、やっと花をつけている株を見つけた。
     ハママツナと同一との考え方もあるようだが、詳しい文献がなく違いはよくわからない。

    紅葉

    同じ科の仲間の花
シマハママツナ2

花