- 科名・属名
: バラ科 ヤマブキショウマ属
- 特徴
: 草丈20〜60cmの多年草。ヤマブキショウマに似るが、全体に小型。
葉は2回3出複葉で、小葉は厚くて硬くて幅も広く、鋸歯が深く鋭いという違いがある。葉先も尾状にならない。
花は円錐状総状花序となって多数つき、花弁は5個、白色で長さ1〜1.5mm(雌花)と小さい。
- 分布・生育地
: 北海道(アポイ岳)
- 花期
: 6〜8月
- 撮影場所・月日
: 1985年7月8日 北海道アポイ岳
- 撮影記
:
日高の花の山アポイ岳は固有種が多く、憧れの山だ。二十数年前、大雪山からこの山まで足を伸ばしたのは夏の盛りの7月末だった。
今でこそ「花の百名山」として多くのhanamistが訪れるこの山も、当時は夏休みにもかかわらず数人の登山客に出会っただけだった。
この山の面白さは樹林帯を抜けた5合目からのカンラン岩地帯だ。大きな樹の育たない岩地や礫地に生える植物は、この特殊な土壌に合わせて変化した固有種が多い。
この日もアポイマンテマやエゾルリムラサキなどとともに、ヤマブキショウマそっくりのこの花に出会えた。
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