ノウゴウイチゴ(能郷苺)Fragaria iinumae |
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草丈5〜15cmの多年草。 根茎は太く、匐枝は地を這う。 葉は3小葉からなり、小葉は倒卵形で長さ1.5〜3cm。光沢がなく、縁に粗い鋸歯があり、裏面は粉白色。 花は細い花茎の先に散形状に小数つき、花は径1.5〜2cm、花弁は白色で7〜8個、幅が狭い。 北海道〜本州(北部から伯耆大山の日本海側) 亜高山〜高山帯の湿った草地 2005年6月25日 秋田県駒ケ岳 下 2005年6月4日 長野県白馬岳 中部地方の山に多いシロバナノヘビイチゴによく似ているが、花弁の数が7〜8個あることや、小葉の先が尖っていないことなどで容易に見分けられる。 分布も北海道から本州の日本海側ということで、東北以南に分布するシロバナノヘビイチゴとは異なっている。 ノウゴウの和名は、この花が見つけられた岐阜県の能郷村にちなんでいる。 北海道の山でもよく見かけたが、タカネキスミレに会いに出かけた秋田駒ケ岳では、礫地に鮮やかな白を散らしていた。 同じ科の仲間の花 |