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- 科名・属名 : バラ科 オランダイチゴ属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
根茎は太く、匐枝が長く地を這う。
葉は3小葉からなり、頂小葉は卵形〜長楕円形で長さ2〜5cm。縁には鋸歯があり、側脈が目立つ。
花は細い花茎の先に散形状に少数の花をつけ、径1.5〜2cm。花弁は5個。花柄には斜上する毛がある。
果床は球形〜卵形で径約1cm、赤熟する。
痩果は小さく、果床の表面の窪みに1個ずつ着生する。
- 分布・生育地 :
本州(宮城〜中部地方)、九州(屋久島) (国外:朝鮮(済州島)、樺太) 山地の草原
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
2006年7月18日 山梨県富士山 中・群落 2015年5月30日 山梨県中巨摩郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花 1978年6月11日 山梨県三ツ峠 下右・葉 2015年5月30日 山梨県中巨摩郡
- 撮影記 :
富士山は日本一高いだけでなくその姿も美しい山であるが、花見行の山としてはあまり名を聞かない。
確かに5合目から上はほとんどが火山礫の裸地で高山植物は少ないが、中腹を巻くようにつけられている「お中道」は、それなりに花を楽しむことができる。高低差も少なく、散歩気分で花見ができる。
礫地にはフジハタザオやメイゲツソウ、林下にはベニバナイチヤクソウや運がよければオニクなどに会うことができる。
そんな林下に一塊になってこの花が咲いていた。高山で見る白い花はヘビイチゴと名づけられているものの可憐な花だ。

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