リシリトウウチソウ(利尻唐打草)

Sanguisorba canadensis var. rishirensis


リシリトウウチソウ

  • 科名・属名
  • : バラ科 ワレモコウ属

  • 特徴

  •  草丈40〜80cmの多年草。
     根際から出る葉は羽状複葉で、小葉は7〜13枚あり、裏面は白っぽい。
     花は穂状に多数つき、下から咲いていく。花弁はなく、白い糸のようなものは、雄しべが太くなったものである。
     母種のタカネトウウチソウに似ているが、茎や葉の中軸に赤褐色の縮れた毛がある。

  • 分布・生育地

  •  北海道(利尻・礼文、大雪山・夕張山系)
     高山の草原

  • 花期
  • : 7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1984年7月20日 北海道利尻岳
     花   同 上

  • 撮影記

  •  利尻岳のメインルートになっている鴛泊コースは、急な登りで山頂も見えず、そのうえ花も少ないという厳しいルートだ。
     ところが、7合目の長官山避難小屋まで辿りつくと、突然視界が一転する。
     突き上げる沢の源頭に山頂が見通せ、お花畑が広がる花の山に変身する。まだ急な登りは残っているものの、明るい気分になる。
     このお花畑にはボタンキンバイの黄色の絨毯が広がり、登山道際にはリシリブシやこの花が咲きはじめていた。
     よく似たタカネトウウチソウに比べ、茎に赤褐色の縮れた毛が多いという違いがある。

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