オノマンネングサ(小野万年草)

Sedam lineare


オノマンネングサ

  • 科名・属名

  •  ベンケイソウ科 マンネングサ属

  • 特徴

  •  草丈10〜25cmの多年草。逸出帰化?
     茎は基部は匍匐し、上部は斜上する。
     葉は3輪生で、線形〜線状披針形、長さ2〜3cm、幅2〜2.5mm。扁平で先は鋭頭。
     花は茎の先に集散状につき、花弁は黄色で5個、線形〜線状披針形、長さ6〜7mm。花弁は鋭頭で、基部でわずかに合着する。
     日本では実を結ばない。

  • 分布・生育地

  •  逸出帰化?(原産地中国)
     本州〜九州 低山地の岩上、林縁

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年6月19日 東京都八王子市
     中花、下葉   同 上

  • 撮影記

  •  暑さにへばりながらの帰り道、堤防法面の石垣上にマンネングサの花が見えた。こんな場所ならツルマンネングサだろうが、時期的にはかなり遅い。確認のため近寄ってみた。
     すると、葉は3輪生、被針状で先が尖っている。葉の平らなツルマンネンでも、4輪生のメキシコマンネングサでもないこの花だった。
     山間の民家や川沿いの石垣など人の生活環境に近い所に生え、実を結ばないことから、古い時代に中国から渡来したと考えられているが、はっきりしたことはわからない。
     秩父の山裾では何度か見かけていたが、花の時期に巡り合わず未撮影になっていた花だった。
     八王子の山間部で出会えても何もおかしいことはないが、今日の想定には全くなかった花だけに、少し花期は過ぎていたものの、暑さと疲れを忘れさせるには十分だった。

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花

葉