オノマンネングサ(小野万年草)

Sedam lineare


オノマンネングサ1


  • 科名・属名 : ベンケイソウ科 キリンソウ属
     注.APG分類ではマンネングサ属(Sedum)で、学名変わらず

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの多年草。逸出帰化?
     茎は基部は匍匐し、上部は斜上する。
     葉は3輪生、葉身は線形〜線状披針形、長さ2〜3cm、幅2〜2.5mm。先は鋭頭で扁平、淡黄緑色で、葉柄はない。
     花は茎の先に集散状につく。花弁は黄色で5個、披針形〜狭披針形で鋭頭、花時にはやや直立し、長さ6〜7mm、基部でわずかに合生する。雄しべは10個、2輪に配列する。裂開直前の葯は黄色。蜜腺は四角形、長さ約0.5mm。雌しべは長さ4〜6mm。子房は長さ1〜1.5mm、基部の半分程度が合生する。花柱は長さ1〜1.5mm。萼片は離生し、線形〜線状披針形、短い距があり、長さ2〜7mm、大きさにはばらつきがある。
     日本では結実しない。

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化?(中国原産)(本州〜九州) (国外:中国)
     低山地の岩上、林縁

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2010年6月19日  東京都八王子市
    中・全体2、以下全て    同  上
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     暑さにへばりながらの帰り道、堤防法面の石垣上にマンネングサの花が見えた。こんな場所ならツルマンネングサだと思ったが、時期的にはかなり遅い、確認のため近寄ってみた。
     すると、葉は3輪生、葉身は披針状で先が尖っている。葉の平らなツルマンネンでも、4輪生のメキシコマンネングサでもないこの花だった。
     山間の民家や川沿いの石垣など人の生活環境に近い所に生え、実を結ばないことから、古い時代に中国から渡来したと考えられているが、はっきりしたことはわかっていない。
     秩父の山裾では何度か見かけていたが、花の時期に巡り合わず未撮影になっていた花だった。
     今日の想定には全くなかった花だけに、少し花期は過ぎていたものの暑さと疲れを忘れさせるには十分だった。

  • 葉

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オノマンネングサ2

花