オオバヒルギ(大葉漂木)

Rhizophora mucronata


オオバヒルギ1

  • 科名・属名 : ヒルギ科 オオバヒルギ属

  • 特徴 :
     高さ10〜12mの常緑高木。
     幹の下部から太い気根を多数出し、タコ足状になって支えにしている。
     葉は対生、葉身は長楕円形〜楕円形、長さ10〜20cm、幅4〜6cm。先は鈍頭で微凸頭、基部は鈍形、縁は全縁。質は厚い革質で光沢があり、両面無毛。葉柄は2〜4cm。
     花は葉腋から2叉状に分枝する集散花序となって5〜8個つき、萼片は4個で黄白色、長さ1.3〜1.9cm、裂片は三角形。花弁は4個で白色、舟形で全縁、長さ約9mm、内面に細かい毛が生える。雄しべは8個、花糸はごく短く、黄色の葯だけが目立つ。
     果実は円錐形で革質、長さ2〜3cm。胎生発芽し、頂端から長さ20〜40cmの根棒状の胚軸を出す。
     別名 ヤエヤマヒルギ

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、東南アジア、太平洋諸島、オーストラリア(北部)、アフリカ(東部))
     海岸や河口の泥地

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2009年12月19日  沖縄県西表島
     中上・全体2 2018年11月3日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2012年9月1日    同  上
     左下・果実    同  上
     右上・葉(表) 2018年11月3日    同  上
     右中・葉(裏)、右下・支柱根    同  上

  • 撮影記 :
     マングローブ林を構成する樹種の中ではもっとも海際の最前線に生え、時には海の中に単独でポツンと生えている姿を目にする。
     オヒルギメヒルギと同じヒルギ科の木本であるが、幹の根元のタコ足状の支柱根で見間違えることはないだろう。
     日本では八重山諸島の泥地で大きな群落が見られるが、高さはせいぜい10m程度、しかし熱帯では高さ30mくらいの大木になるものがあるようだ。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    支柱根

    同じ科の仲間の花
オオバヒルギ2

花

果実