|
- 科名・属名 : ヒユ科 ツルノゲイトウ属
- 特徴 :
長さ50cm程度の1年草。帰化。
茎は匍匐し、丸くてよく分枝し、節に白い縮毛がある。
葉は対生して開出し、葉身は倒披心形〜長楕円形、長さ3〜7cm、幅0.5〜1.5cm。鈍頭で基部はくさび形、ほぼ全縁で無毛。無柄。
花は葉腋に1〜数個つき、球形で多数の花をつける。花被片は5個、白色でやや光沢があり、狭卵形で長さ2〜2.5mm、幅約1mm。平滑、膜質で無毛。雄しべは3個、花糸は短く、葯は黄色で小さい。花柄は無柄。
果実(胞果)は扁倒心形で花被片より短く、左右に扁平で周縁はやや鈍円。種子は径1mm、赤褐色で光沢がある。
- 分布・生育地 :
帰化(南アメリカ原産)(本州(関東地方以西)〜沖縄に帰化) (国外:世界の熱帯〜亜熱帯、温帯の一部に帰化) 田の畦、明るい湿地
- 花期 : 7〜9月(暖地では5〜11月)
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2004年12月12日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序 2004年9月12日 徳島県海部郡 左下・花 2018年11月2日 沖縄県西表島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
ホソバツルノゲイトウとよく似た花で、稲刈り後の田んぼや湿地など、同じような場所に生えている。違いはこの花の葉が長楕円形であることで、一見して判断できる。
どちらも南アメリカ原産といわれる帰化植物で、以前は南の島の水田で見かけただけであったが、最近の生育域は本州(関東地方以西)とされている。
また、花に柄のあるナガエノツルノゲイトウも急激に勢力を伸ばしているようで、そのうち田んぼの自生種は、帰化種に駆逐されてしまうのではないかと心配になる。
同じ科の仲間の花
|