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- 科名・属名 : フウロソウ科 フウロソウ属
注.APG分類では、学名(G. wilfordii var. wilfordii)
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
茎の基部は倒伏、上部ではよく分枝し、下向きの屈毛および短い伏毛がある。
根出葉は花期にはないかあっても少ない。茎葉の葉身は広卵形〜腎形、長さ2〜8cm、3中〜深裂する。裂片は卵形、で粗い大きな数個の鋸歯があり、表面や裏面脈上に伏毛がある。托葉は膜質、離生し、三角形で長さ2〜5mm。
花は茎頂や枝先に2個ずつつき、淡紅紫色で径1〜1.5cm。花序柄と花柄には下向きの伏毛が密生する。萼片は6〜8mm、花弁より少し短く、3脈があり、外面の脈上に伏毛がある。葯は青紫色〜淡青紫色。
果実(分果)は長さ1.5〜2cm、果体には開出する長毛と短毛が、嘴には細毛が密生する。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾、ロシア(極東) 山地や丘陵地の草地
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年8月28日 東京都高尾山 中上・全体2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2017年8月27日 同 上 左下・花柄、萼、以下全て 同 上
- 撮影記 :
ゲンノショウコに非常によく似た花をつける。
このため、これまで本種と同定していた写真をチェックしてみると疑問が湧いてきた。そこで、明確に違いのわかる写真を撮り直そうと高尾山に出かけた。
山道沿いのフウロの花を一つ一つ見ていくと、圧倒的にゲンノショウコが多い。本種は花柄や花序柄などに下向きの伏毛が特徴だが、なかなか出てこない。
そのうち、本種が群落になって咲いているのをやっと見つけた。
高尾山には、花柄や萼に開出毛のあるタカオフウロもあり、しっかりとチェックしながら撮影した。
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