タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)

Geranium eriostemon var. reinii f. onoei


タカネグンナイフウロ1


  • 科名・属名 : フウロソウ科 フウロソウ属
     注.APG分類では、学名(G. onoei var. onoei f. alpinum)

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     山地に生えるグンナイフウロの高山型で、茎や葉柄に開出する粗い毛と腺毛があり、茎の上部はほとんど腺毛だけになる。
     葉は幅5〜12cmで掌状に5〜7深裂し、裂片はさらに3出状に切れ込む。葉の縁と裏面脈上に開出毛が生える。
     花は茎頂に集散状に3〜8個が集まってつき、濃紅紫色で、径2.5〜3cm。花柄や小花柄、萼片に開出する腺毛が密生する。
     花の白いものがあり、
     シロバナタカネグンナイフウロ(左下の写真)という。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方) (国外:日本固有)
     高山帯の草原

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1998年7月19日  長野県八ヶ岳
     中上・全体2 2011年7月26日  山梨県北岳
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花 1998年7月19日  長野県八ヶ岳
     中下・花2 2011年7月25日  山梨県北岳
     左下・シロバナ 1985年8月3日  長野県白馬岳
     (左下は拡大写真あり、写真をクリック)
     右上・葉(表) 2023年7月4日  山梨県八ヶ岳
     右下・葉(裏) 2023年7月26日  静岡県富士山

  • 撮影記 :
     よく似たグンナイフウロより高山の草原に分布し、花の色が濃く、葉の裏面脈上だけに開出毛があることが異なる。
     南アルプスの北岳は、登山者の多くが大樺沢を登り、二俣に着くと一息入れる。
     この辺りの草原は中性のお花畑で、ミヤマハナシノブやこの花が見られるようになり、北岳にやってきたことを感じる。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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タカネグンナイフウロ2

花1

花2

シロバナタカネグンナイフウロ