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- 科名・属名 :
イラクサ科 ヤブマオ(カラムシ)属 注.APG分類では和名はヤブマオ属
- 特徴 :
草丈0.5〜1.5mの多年草。
葉は対生、葉身はやや左右非対称になり、中部の大きくなるものでは卵円形、長さ約13cm、幅約11cm。質は粗剛で鋸歯は大きく片側40以下、時にラセイタソウのような耳状突起がある。葉裏の毛はビロード状で密生する。茎上部の葉は狭卵形〜広披針形。
花は上部の葉腋に団集花序となり、雌花序だけがつき、球状に集まった雌花が太くて短い穂を作る。
果実(痩果)は集団になり、長い穂状になる。
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜本州(近畿地方南部以南の太平洋岸) (国外:日本固有) 海岸近くの平地(ラセイタソウよりやや内陸部)
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年7月20日 神奈川県横須賀市 中・全体2 2014年7月29日 神奈川県横浜市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花序、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
初めてこの花に出合ったのは、昔、鎌倉と各地を繋いでいた切通しと呼ばれる古道に向かう山裾の川縁だった。
ラセイタソウに似た感じだったが、海岸の岩場でもないこんな山中になぜと思った。
帰って「神奈川県植物誌」を見ると、ラセイタソウに似るが、鋸歯がより大きくて少なく、海岸よりも山麓や内陸部に生えることが多いと記されたこの花だった。
なお、日本維管束植物目録のAPG分類ではこの花とオニヤブマオは同一種の異名とされているなどこれまで別種とされていたものが同一種とされているものが多い。今回は別種でアップしたが、この属の見直しは別途おこない、その際整理する予定。
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